こんにちは、ミサゴです。
橘玲さんの書かれた「裏道を行け ディストピア世界をHACKする」を読んだのでその感想などを残しておこうと思います。
最近、橘玲さんの書籍を読むことが多いです。過去の著作も遡って読んでいます。本書は2021年発刊された書籍ですが、過去の著書や直近の著書とも主張は一貫しています。結論は最終章の「PART5 世界をHACKせよ」に集約されています。
FIREとミニマリズムが必然的な流れのもので、FIREを「経済的に独立して、好きな仕事(社会活動)を通して大きな評判を手に入れる」という運動に変わっていくと分析し、「FI(経済的に独立した)ミニマリズム」が21世紀の人生設計の主流になっていくのではないかと、投げかけています。
前章などでSNSやゲームの依存性に触れていましたが、それが最終章では「現実をゲームのように修復する」と繋げています。修復された世界は「設計主義」「ナッジ」「リバタリアン・パターナリズム(自由主義のおせっかい)」で作られていきます。これが急速なテクノロジーの進歩によって、少しずつ効果的な利他主義に昇華していくということが丁寧に書かれています。
この流れにはとても同意できます。また早期の実現を願う一方で、前世代の既得権益を持つ層から抵抗もあり、現実的には時間がかかるとも思います。ただ、スピードは前後してもこれがリベラル(近代)の流れが止まるものではないとも確信しています。そのため、ミサゴはテクノロジーの発展がリベラル(それぞれが自分らしく生きる)に繋がることを信じて、自身の日々を少しずつ良くできるよう精進を続けたいと思います。