こんにちは、ミサゴです。
今回は、期待していた以上の成果を得られた書籍をご紹介します。どのあたりが期待以上だったのかを具体的に取り上げて、ミサゴの感想と共にお伝えしたいと思います。
今回の書籍は「年収1億円になる人の習慣」です。著者は美容室のHAIR & MAKE EARTHを運営するアースホールディングス取締役の山下誠司さんです。2018年に出版された本ですが内容に古さは感じられません。
この本はタイトルの通り、普通の人が年収1億円になるためには、そのための習慣を身につけるしかない、ということを著者の体験をもとに語られている本です。
正直なところ、読む前にミサゴは「年収1億円」を目指している訳ではないしと、少し距離を置いた感覚で読み進めていました。
「年収1億円」は魅力的ですが、「年収1億円」は目指していない、という気持ちでした。
しかし、本書については「年収1億円」を目指していなくても、読者それぞれが目指している姿に到達すための手段について、習慣や考え方という形でいろいろなことを示してくれていました。
早起きをすると「理性的」に考えることができる
本書には「『早起き』で年収が上がる6つのすごい理由」が書かれています。いずれも納得のものばかりですが、その中で特に注目したいのが、「早起きすると『理性的』に考えることができる」というものです。
心理学では午前中を「理性の時間」、午後を「感情の時間」と分類するそうです。これはミサゴの経験を振り返っても、その通りだと思います。仕事で、上司やチームメンバー、顧客に何か物申したいときに、夕方の疲れた時間帯だと大体の場合、後から伝え方が良くなかったと後悔することが多いです。
逆にそういう場合に、急いで夕方や夜遅くに伝えずに一晩置いて翌朝に伝えたほうが、こちらの真意も伝わるし、何よりギクシャクした関係なることが少ないです。
著者は「午後6時以降は仕事の話をしない」と決めているそうです。代わりに「夢」をかたるそうです。「朝に現実を語り、夜に夢を語る」時間の使い分けは見習いたいと思います。
リーダーはクルマ、社員は歩行者
本書でのある社長の言葉です。
「『リーダーはクルマ』で、『社員は歩行者』だと思っているのです。歩行者が『赤信号』で横断しているからといって、轢いていいわけではありません。例え歩行者が赤信号を無視していたとしても、力のあるクルマの方が止まるのが正しい。そうすれば、事故が起きることはありません。どんな状況でも、事故が起きたら、100%、力が強い側の責任になるのですから」
この短い言葉は、道徳的であり、合理的であり、社会のいろいろな場面で用いることができる非常に優れた考え方だと思いました。これは長年をリーダー・経営者という立場で過ごしてきた方だからこそ出てくる言葉だと思います。この境地に独力だけで辿り着ける人はなかなかいないと思います。
この考えのもと、達人の域に達したリーダーは最後に必ず「自分が身を引く」ことで、相手の意見を受け止めます。トップが「負ける」ことができる組織は風通しが良い組織です。そのような度量がある人間に将来なりたいものです。
毎日、体重計に乗るだけで、年収が上がりはじめる
いまの自分の数字を直視している人は、長期スパンで物事を考えられる人です。数字で捉えると、日々の小さな変化を確認して修正することができます。これは自身の身体にも、経済面にも言えることです。そのため、まず1番身近な数字である体重は最初の一歩として把握すべきです。これができない人は同様に、資産や仕事の管理ができるわけがない、という理屈です。
これは初歩的なことですが本当にその通りだと思います。ミサゴも体組成計に乗り、体重・体脂肪率は毎日記録しています。家計管理もマネーフォワードMEで完全に管理しています。こうして、日々の数字を手元で見えるようにして初めて改善に向けて動き出すことができます。改善のための活動をしてもその成果を数字で確認できなければ、継続することは難しく、また一時的な自己満足で終わってしまいます。何事も数字を用いて客観的に管理することに努めたいと思います。
タイトル年収1億円にこだわらず、万人にオススメできる書籍
ここまで本書の中でミサゴが特に印象に残ったフレーズを中心にご紹介してきました。その他にもたくさん取り上げたい内容はありましたが、それは皆さんに是非本書を手に取って確認していただきたいと思います。ご紹介できなかったですが、「コミュニケーションの33%の法則」などもオススメの内容です。
本書のタイトルが「年収1億円」というキャッチーなコピーとなっているため、マネー関係に興味をお持ちの方が手に取りやすい一方で、それ以外の方は書店でもスルーしがちかと思います。ですが、本書は世の中で経済的に成功しているリーダーや経営者の考え方に触れることのできる貴重な書籍です。
内容もトピックごとに分かれているので、興味のある部分だけ読むこともできます。是非、手にとって中身を確認されることをオススメします。