misagoです。
ライフネット生命保険株式会社を立ち上げた出口治明さんの、社会人なりたての人たちに向けたお金の本です。歴史にも造詣が深い出口さんならではの語り口で、お金に対する向き合い方が語られています。
コロナ禍前の2016年の本ですが、基本的な考え方は通じるものであり、基本として万人が備えておくべきリテラシーだと思います。高校でのお金に関する教育が始まる、という話題も昨今いろいろなところで見られます。そういった教育の現場で用いられても良い書籍だと思います。
過去の書籍から作者の先見性を確認
2016年の時点で現在のことを言い当ててる点は見事です。歴史から金融を見ることができる出口さんだからこそと思います。
日本の雇用環境、定年制度、年金制度については、出口さんの言う通りになってきています。
少し前に出版された書籍を読み、書かれていた内容通りになっているかどうか確認するのは、作者の考え方が時代の流れを捉えたものかどうかを判断する材料にもなります。そういった作者の書籍には、ハズレは少なくどれも良書であることが多いです。
保険会社創業者が語る保険の要否
書籍のなかに保険の話もありました。保険会社の会長をされている方から、必要な保険と不要な保険が正直に語られています。そういった信念があるからこそ、自ら新しい形の保険会社を立ち上げたのでしょう。
社会人なりたての方に限らず、金融に苦手意識がある方や、簡単な内容から学び始めたい方に是非オススメしたい一冊です。
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