こころ 書評

【書評】ムスコ物語(ヤマザキマリ)


こんにちは、ミサゴです。

今回ご紹介する本は、テルマエ・ロマエの作者でお馴染みのヤマザキマリさんの「ムスコ物語」です。

この本は、ヤマザキマリさんがお子さんのデルスさんを出産する際にした決意や、その後の独特な親子観・家族観を綴った本です。

家族の形は一つでは無いし、周囲の人間や世間の固定観念に流される必要なんてない、ということを教えてくれます。

内容としては難しく何かを語っているわけではなくて、あくまでヤマザキマリさんの実体験をご本人の考え方も交えて、書かれているエッセイ形式で最終話を含めて19個のエピソードが綴られています。

具体的な内容は是非本書を手に取って読んでいただきたいのですが、軽妙な語り口で楽しくどんどん読み進めてしまう中で、ところどころ自分自身も世間の「こうあるべき」という考え方に気付かされてしまうような一冊です。人間関係・家族関係などで悩まれている方に気付きを与えてくれます。

そのほかにも、フィレンツェやリスボン、シカゴやシリアなど世界の色々なところでの生活が書かれており、そういった旅行ではない本当の海外生活の実態も垣間見ることができ、日本との違いはもちろん、国ごとの違いなども知ることができます。

最後に、『あとがきにかえて「ハハ物語」山崎デルス』と本書を通して書かれてきたデルスさんご本人から見た、母マリさんの話で締め括られていて、この締めくくり方もユニークだなと思いました。最後に大オチが付いた感じです。ぜひ、多くの人にオススメしたい1冊です。


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misago

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