こんにちは、ミサゴです。
12月は仕事が忙しくて、ブログやYoutubeの更新がまったくできませんでした。それでも読書は合間を見ていたので、年末のブログ更新ではその中で面白かった本をご紹介したいと思います。
今回は、「フランス人は10着しか服を持たない」です。
2014年ごろに発行された書籍で当時話題になったので、覚えている方も多いと思います。
ミサゴは当時は読んでいなかったのですが、最近ミニマリスト関連の書籍を探して・読んでを繰り返していたので、その中で出会った一冊です。
厳密には、この「フランス人は10着しか服を持たない」はミニマリズム・ミニマリストに書かれた書籍ではないですし、また2014年当時はミニマリストという言葉も日本ではまだ浸透していなかったので、そういった認識は持たれていなかったと思います。
ただ、実際に読んでみるとミニマリズムの考え方に通じる内容が多く、また昨今の「モノを減らす人=ミニマリスト」という少し偏った考え方ではない、もう少し自然なミニマリストのあり方を感じられる内容と思いました。
本書は、南カリフォルニア大学生の著者が大学3年生のときに、フランス・パリに留学し由緒ある貴族の邸宅で暮らしたときの経験と感銘を綴った書籍です。貴族といっても華美な暮らしではなく、自分が心地よく暮らせる必要なものだけに囲まれた暮らしで、モノにあふれた生活をアメリカで送っていた著者はこれまでの自分の生活との違いにカルチャーショックを受けます。本書からは本当に豊かな暮らし、心地良さ、自分らしさとは何か、その日々の暮らしの積み重ねが、そのまま人生の質になることを教えてくれます。
ミサゴが本書の中で、特に良かったと思えた内容は以下の3つです。
10着のワードローブで身軽になる
自分らしさを表現してくれる大好きな服ばかりにすること
大切な服をゆったりと収納できるようにすること
定番のスタイルを持つ
物質主義に踊らされない
フランスにはむやみに新しいものを欲しがる物質主義の風潮がない
新しい機能やアップグレードや目新しさを求めて、次々に物を買いまくったりしない
幸せとは欲しい物を手に入れることではなく、持っている物で満足すること
ささやかな喜びを見つける
ささやかなことに喜びを見出すのは、幸せな暮らしを送るための秘訣
どうでしょうか。ミニマリスト・ミニマリズムという言葉は本書には出てきませんが、ミニマリズムの名著と通じるものがあると思いませんか。本当に豊かな暮らしをするために、余計なモノを手放す本質を、著者が出会ったフランスの人たちは過去の歴史を通じて理解しているのかもしれないですね。ヨーロッパの栄華を極めた時代を知るフランスだからこその文化かもしれません。
アメリカや日本が豊かになり、ミニマリスト・ミニマリズムの考え方に至る前に、すでに文化として浸透しているということですね。