こんにちは、ミサゴです。
橘玲さんの書籍は10年以上前に「黄金の羽根の拾い方」を読んで以来、たびたび拝読してきましたが、今回ご紹介したい書籍はこれまで読んできた中でも特にオススメしたい一冊です。それが、こちらの「シンプルで合理的な人生設計」です。
どういった点がオススメかというと、
「数多くの人に当てはまる幸せになるための共通解」
をシンプルで合理的な手法(人生設計)として一冊にまとめている、という点です。読む人によってもちろん賛否はあると思います。人によっては、この書籍の内容を認めてしまうと自分の人生を否定された気分になってしまうでしょう。ただ、それでもこの一冊を読むことは、自分の人生をより良くしていくきっかけになります。真剣に人生を考えている人、本当に幸せになりたい人には是非読んでいただきたいです。
本書は橘玲さんの前著である『幸福の「資本」論』の内容を踏まえたものになっているので、そちらを読んでから「シンプルで合理的な人生設計」を読むとより楽しめて理解も深まりますが、『幸福の「資本」論』の内容にも冒頭より触れられているので読んでいなくても問題ありません。
幸福の資本論では幸せになるための土台として3つの資本が語られています。
金融資本:一般的に語られる金融的な資本(お金、株など)
人的資本:自分でお金を稼ぐ力(仕事、キャリアなど)
社会資本:人との繋がり(恋人、家族、友人など)
これを全て兼ね揃えていれば、その人は幸せだ、というのがこの書籍の前提です。これに異議を唱える人はいると思いますが、一般的にはこれらを備えている人が恵まれた幸せな人生を歩んでいそうということを否定しきることは難しいでしょう。これが「数多くの人に当てはまる共通解」と書いた理由です。
そしてこの書籍では、さらに3つの資本を得るために効率的な方法を教えてくれます。効率的というのはコスパ、タイパ、リスパが良いということです。コスパとタイパは聞いたことがある人も多いと思います。リスパは、一般的にはあまり聞かないと思いますが、金融の世界ではリスクあたりリターンとして用いられる考え方で、要は少ないリスクで出来るだけ大きいリターンを得るための考え方です。
このコスパ、タイパ、リスパを用いて効率的に幸せになる方法が具体的に書かれています。実際にこの書籍を手に取ってもらえればわかりますが、この書籍は数々の自己啓発本の名著から多数の引用も用いられています。個々の引用元を読まなくても効率的な人生設計に活かすことができますし、気になった引用元は実際にそちらも読んで理解を深めるのが良いと思います。
そういった意味で本書は自己啓発本の決定版、バイブルと言っても良いと考えています。自己啓発本をいろいろと読んできた方には体系的な復習として、そういった書籍を読んだことがないけど何から読めば良いかわからないという人には入門書として、ぜひ手に取っていただけたらと思います。